Toricoconutのブログ

漫画とアニメとイケメンと好きなこと。21歳大学生の漫画・アニメ感想文。

「囀る鳥は羽ばたかない」これは、文学作品。

「囀る鳥は羽ばたかない」

なんと、こちらの映画が2月中旬から公開されていますね。しかも、年齢制限付きで。

Blue Lynxさん、原作に忠実に製作してくれてありがとう。

腐女子のための時代が来ましたね。)

 

残念ながら私は観に行くことは出来ずじまいなのですが、

本音はとーーーーっても観たかった!映画館で。

(観に行いった方の感想ツイートをあさりまくる日々。)

 

この映画何がいいって、(原作が良いのは勿論ですが)

ここまで作品に寄り添った曲ある?ってくらい、主題歌の「モラトリアム」が良い!!!

Omoinotakeさん、本当にありがとう。本当に、ありがとう。

PVまでも原作に合わせた考えに考えられた構成で、感無量。

原作ファンの方は特に、涙腺崩壊間違いなし。

予告に使用されているH ZETTRIOさんの「Birds Fly」もお洒落で!

 

さて、ここで作品紹介を。 

f:id:Toricoconut:20200319100447j:plain

「囀る鳥は羽ばたかない」(こちらは6巻表紙です。)

 ヨネダコウ先生の代表作品。

 あらすじ;

被虐趣味で好色な一面を持つ真誠会若頭、矢代。彼の元にやってきた百目鬼

彼等は次第に惹かれあっていく。

自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼

運命に翻弄され “欠落” を補い合う2人の行き着く先はー。

(劇場アニメ『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』公式サイトより)

 

(こんな複雑な作品内容を、適切な言葉選びで簡潔にまとめられたこのあらすじ。

さすが、脚本家さん、瀬古浩司さん、、、すごい。)

 

あらすじだけを見れば「腐女子が好きな男性同士の恋愛話ね、はいはい」という印象を持たれがち。

なかなかハードでエッジの効いた設定、大衆向けな内容でないのは事実ですが、

あくまで「矢代という人物を語る上で必要不可欠な要素である」という認識を忘れないでいてほしい。

読めば読むほど、とてつもなく純粋な綺麗な話なんです。。。

 

では、この作品の何がいいのか。

-モノローグが少なく、解釈を読者に委ねてくれる。終わらない考察。

-表情ひとつひとつが繊細、絵で言葉を語る。

-そして何より、矢代という人物。矢代はこの作品の魅力そのもの。

 

自分の中に余計に踏み入ってくるものに去勢を張る。

弱く、傷ついた自分を守るため。

「矢代」という偽りの自分を演じて自我を成り立たせている。

弱く、傷ついた自分を守るため。

 

この相反する矢代の本心と行動が、

切なさ、虚しさ、という言葉では表せない感情を抱かせるんです。号泣

 

長くなりましたが、

「囀る鳥は羽ばたかない」

涙なしでは読めない、漫画、BLという枠組みを超えた、文学作品として素晴らしい作品。

食わず嫌い、先入観を捨てて、1人でも多くの人に知ってもらえたらなと思います。

 

私の原作愛を綴った最初のブログでした。

 

 

虜こなっつ