「囀る鳥は羽ばたかない」これは、文学作品。
「囀る鳥は羽ばたかない」
なんと、こちらの映画が2月中旬から公開されていますね。しかも、年齢制限付きで。
Blue Lynxさん、原作に忠実に製作してくれてありがとう。
(腐女子のための時代が来ましたね。)
残念ながら私は観に行くことは出来ずじまいなのですが、
本音はとーーーーっても観たかった!映画館で。
(観に行いった方の感想ツイートをあさりまくる日々。)
この映画何がいいって、(原作が良いのは勿論ですが)
ここまで作品に寄り添った曲ある?ってくらい、主題歌の「モラトリアム」が良い!!!
Omoinotakeさん、本当にありがとう。本当に、ありがとう。
PVまでも原作に合わせた考えに考えられた構成で、感無量。
原作ファンの方は特に、涙腺崩壊間違いなし。
予告に使用されているH ZETTRIOさんの「Birds Fly」もお洒落で!
さて、ここで作品紹介を。
ヨネダコウ先生の代表作品。
あらすじ;
被虐趣味で好色な一面を持つ真誠会若頭、矢代。彼の元にやってきた百目鬼。
彼等は次第に惹かれあっていく。
自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
運命に翻弄され “欠落” を補い合う2人の行き着く先はー。
(劇場アニメ『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』公式サイトより)
(こんな複雑な作品内容を、適切な言葉選びで簡潔にまとめられたこのあらすじ。
さすが、脚本家さん、瀬古浩司さん、、、すごい。)
あらすじだけを見れば「腐女子が好きな男性同士の恋愛話ね、はいはい」という印象を持たれがち。
なかなかハードでエッジの効いた設定、大衆向けな内容でないのは事実ですが、
あくまで「矢代という人物を語る上で必要不可欠な要素である」という認識を忘れないでいてほしい。
読めば読むほど、とてつもなく純粋な綺麗な話なんです。。。
では、この作品の何がいいのか。
-モノローグが少なく、解釈を読者に委ねてくれる。終わらない考察。
-表情ひとつひとつが繊細、絵で言葉を語る。
-そして何より、矢代という人物。矢代はこの作品の魅力そのもの。
自分の中に余計に踏み入ってくるものに去勢を張る。
弱く、傷ついた自分を守るため。
「矢代」という偽りの自分を演じて自我を成り立たせている。
弱く、傷ついた自分を守るため。
この相反する矢代の本心と行動が、
切なさ、虚しさ、という言葉では表せない感情を抱かせるんです。号泣
長くなりましたが、
「囀る鳥は羽ばたかない」
涙なしでは読めない、漫画、BLという枠組みを超えた、文学作品として素晴らしい作品。
食わず嫌い、先入観を捨てて、1人でも多くの人に知ってもらえたらなと思います。
私の原作愛を綴った最初のブログでした。
虜こなっつ